7月末、本格的な夏が始まる。「最近、ごはんを残す」「水ばかり飲む」── 夏バテは犬猫にも訪れる季節の不調だ。原因を理解して、食事を季節に合わせて調整すれば、夏を快適に乗り切れる。

なぜ夏は食欲が落ちるのか

3つの要因

① 体温調節のためにエネルギーが消費される 暑い環境では、犬猫は体温を下げるためにパンティング(あえぎ呼吸)を続ける。これだけで体力を消費する。

② 活動量が落ちて必要カロリーが減る 散歩が短くなる、室内でじっとしている時間が増える。冬と比べて1〜2割エネルギー要求量が下がる子もいる。

③ 消化器の機能が落ちる 高温多湿で胃腸の動きがゆっくりになる。一度に大量に食べると消化負担になる。

夏の食事 ── 5つの工夫

対策 具体策
少量頻回 1日2回を3〜4回に分ける。1回量を減らして消化負担を軽減
給餌時間を涼しい時間帯に 朝早めと夕方以降。日中の高温時は避ける
ウェット併用 水分補給と嗜好性を兼ねて、ドライ+ウェットの組み合わせ
常温で出す 冷蔵庫から直は胃腸に負担。30分ほど常温に戻してから
香りを立てる 少しお湯でふやかして香りを引き出すと食欲が戻ることも

水分摂取は普段の1.5倍を意識

夏のいちばんの敵は脱水。フードからの水分量も含めて、普段の1.5倍以上の水分摂取を意識したい。水飲み場を増やす、循環式給水器、ウェット併用 ── 季節限定でも工夫を増やす価値がある。

“夏バテ”と”病気”の見分け

軽い夏バテなら、涼しい時間帯になると食欲が戻る。だが嘔吐・下痢・発熱・歯肉の色が薄い/青白い・尿量の減少が見られたら、熱中症や別の病気の可能性がある。すぐに獣医に相談する。

食欲がまったく無い日が2日続いたら

1日くらい食べないことは犬猫ではよくあるが、2日以上の絶食は要注意。とくに猫は数日の絶食で肝リピドーシスという深刻な病気を起こすリスクがある。猫の場合は1日でも完全に食べないなら、その日のうちに獣医に。

結論

夏の食事は、無理に普段と同じ量を食べさせる必要はない。少量を、涼しい時間に、水分も意識して。季節に合わせた食事の調整こそ、ペットの長期的な健康を守る習慣だ。

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参考文献

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