7歳以降、体の中では静かに変化が進んでいます。食事でできることがあります。

7歳、猫なら10歳——シニア期に入った愛犬・愛猫には、目には見えない体の変化が静かに進んでいます。筋肉の減少、関節の摩耗、腸内フローラの多様性低下。これらを「三位一体」でケアできるのが、食事の見直しです。

シニア期に起こる3つの「見えない老化」

① サルコペニア(筋肉の減少)

犬は7歳以降、筋肉量が年間3〜8%のペースで低下します。猫も同様に、シニア期以降の筋肉量維持には若齢期より多くのタンパク質摂取が必要になります。筋肉は単に運動能力だけでなく、熱産生・免疫・代謝ホルモン分泌の場でもあります。筋肉が落ちると全身の機能が連鎖的に低下します。

② 関節軟骨の摩耗

関節軟骨はコラーゲン・グルコサミン・コンドロイチン硫酸によって構成されています。加齢とともにこれらの産生が低下し、軟骨が薄くなると関節炎・痛みが生じます。犬の関節炎有病率は5歳以上で約20%、10歳以上では40%以上に達するという調査もあります。

③ 腸内フローラの多様性低下

腸内細菌の多様性はシニア期に減少し、免疫機能・栄養吸収・精神安定に影響します。若い頃から腸活を意識することが、シニア期の健康度を左右します。

三位一体ケアとは——食事で3つを同時に対処する

老化課題 必要な栄養素 配合例
筋肉の減少 タンパク質・消化性に配慮したタンパク源 犬37%・猫29%(分析値)
関節軟骨の摩耗 グルコサミン・コンドロイチン 両成分を同時配合
腸内フローラの低下 FOS・MOS・食物繊維 3種腸活成分配合

グルコサミン・コンドロイチンをフードから摂る意味

サプリメントとして別途与えることも可能ですが、フードに配合されていると毎日確実に摂取でき、継続率が高いというメリットがあります。また、食事と一緒に摂ることで胃酸による変性が少なく、吸収率が安定するという研究もあります。「与え忘れ」がなくなることで、長期的な関節ケアが実現します。

💡 シニア犬・猫に特に見てほしいポイント
  • 階段の上り下りを嫌がる・動作がぎこちなくなった
  • 以前より食事量が少なくなった
  • 被毛の艶がなくなり痩せてきた
  • 便の状態が不安定になった
  • 寝ている時間が増えた

これらの兆候は早期対処で改善できることが多いです。

—— EDITOR’S NOTE ——

本記事で言及している栄養設計の実装例として、ヨーロッパ製造のFINEPET’S KIWAMI シリーズがあります。スペイン産・イタリア産の原材料を用い、消化性に配慮した原材料設計を採用した、人工添加物不使用のドッグフード・キャットフードです。