パッケージに「タンパク質37%」と書いてあっても、その全部が犬の体に使われるわけではない。摂った栄養のうち、どれだけが実際に吸収され、体の役に立つのか――それを表すのが「消化吸収率」だ。パッケージにはほとんど書かれない。けれど、フードの”実力”を最も正直に映す指標である。今回はこの数字の意味を掘り下げる。

「含有量」と「吸収量」は、まったく違う

成分表に並ぶ数値は、あくまで”入っている量”だ。だが体にとって意味があるのは、”使える量”のほうである。同じ「タンパク質37%」でも、原料の質や加工の仕方によって、実際に吸収される割合は大きく変わる。

極端に言えば、消化されずに便として出ていくタンパク質は、栄養として存在しなかったのと同じだ。だから「何%入っているか」と同じくらい、「何%が届いているか」を考える必要がある。

消化吸収率は、どう測るのか

ATTD という測り方

消化吸収率は、見かけの全腸管消化率(ATTD:Apparent Total Tract Digestibility)という方法で評価される。考え方はシンプルで、「食べた栄養素の量」と「便に排泄された量」の差から、体に取り込まれた割合を算出する。数値が高いほど、原料がしっかり体に使われている、ということになる。学術研究や品質評価で用いられる、国際的に標準的な指標だ。

なぜ、高い消化吸収率が大切なのか

消化吸収率が高いことには、目に見える実利がある。

  1. 少量で必要な栄養が摂れる:小食の犬やシニア犬にやさしい。
  2. 便の量が減り、質が安定する:未消化物が少ないほど、腸への負担も軽い。
  3. 体への負担が少ない:消化しきれない原料は、内臓に無駄な仕事をさせる。
吸収されなかった栄養は、便として出ていくだけ。”入れた量”ではなく、”届いた量”で考える。便の状態は、フードの実力を映す鏡だ。

何が、吸収率を左右するのか

消化吸収率を決めるのは、主に次の3つだ。

飼い主が見られる”サイン”

専門的な数値が手元になくても、日々の観察でヒントは得られる。便の量と形(多すぎ・ゆるすぎないか)、食べる量に対する体調や毛艶、そしてメーカーが消化吸収性についてきちんと言及しているか。これらは、フードが体に合っているかの手がかりになる。

結論

フードの良し悪しは、華やかなうたい文句よりも、地味な「消化吸収率」に表れる。入れた量ではなく、届いた量。次にフードを選ぶときは、成分値の大きさだけでなく、その栄養が”使える形”で入っているかを意識してみてほしい。

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